2017年7月31日月曜日

「ご多忙」と「ご多用」

ある研修での講師の一言。
「ご多忙中」「ご多忙の中」と言われるとイラッとするそうです。

確かに私自身も「お忙しいから」「忙しいところ」と言われると
心遣いを感じる反面、忙しくないし!なんて思ってしまう。
かなりのあまのじゃく。

但し、お忙しいの言葉の意味を考えるとどうだろう?
「忙」は、立心偏に「亡」(無くなる、姿が消える)で「忙しくて心を失う」という意味です。
「お忙しい」や「ご多忙」は相手への心遣いが込められた言葉ですが
心を失っていないし、忙しくないし・・・なんて思ってしまう。
最近、「ご多忙」とは書かずに「ご多用」と書くケースが見られるようになりました。
「ご多用」は用事がたくさんあって忙しいことであり、意味の上では「ご多忙」と何ら変わりませんが、「忙」と「用」一字の違いが、ちょっとしたニュアンスの違いを生んでるそうです。

心遣いとは自分が中心となるのではなく相手に合わせること
相手のニーズに合わせることは看護と変わらないなーなんて思う。

でも大事なことはどのような言葉で伝えるのではなく
相手に思いが通じればよいのです。
肝心なことはうわべではなく本質です。

だから、「ご多忙」でも「ご多用」でも思いが伝わればよいかもしれません。
なんて思ってしまうが、「ご多用」のほうが無難かもしれないと思ってしまう
今日この頃です。