2012年7月30日月曜日

ちりは積もっても山にはならない

尾形裕也著の「志なき医療者は去れ!」を読んでいると納得してしまう。マネジメントで大事なことは「戦略と戦術」である。そして、戦略を構想し果敢に実行すること(山をつくること)であって、細かい「ちりを集めること」ではないと語っている。確かに、経営を語るとき、節電・削減は本当に大切なことである。しかしながら、立場変わればそれだけをもって責務と役割を果たしているとはとうてい言えないのである。マネジメントは「木を見て森を見る」「森を見て木も見る」のが大切である。本の中の「岩永語録」の一つ。「ちりが積もって山になった例があるか?(ちりが積もってできるのは、せいぜいゴミの山だ!)」この挑戦的な言葉に、なるほど!と思う。とかく目先のことに追われ、ちりばかり集め、気がつけばゴミの山。けして、宝の山にはなっていない。確かに小さなことも大切なときがある。でも、それ以上に大切なこと。「価値」を見極める眼力ではないだろうか?チリなのか宝なのか?迷うことばかりの今日この頃。人にたとえると、人財なのか、人罪なのか、人済なのか、見極めることは難しいことですね。