2012年6月25日月曜日

ストレスの価値

先日、看護学生に「ストレスについて」の話をさせてもらった。学生に質問した、「自分にとってのストレスって何?」興味深い返事が返ってきた。「生きていくことがストレスです・・・」感心してしまった。「なるほど、生きていくことがストレスなんだ・・・」そこで思った。ストレスというとネガティブな感じだが、よい意味でのストレスは多少あったほうがよい。なぜなら、多少意味合いが違うかもしれないが、最近あった出来事で強く思った。ある人が言った、『「すぐ休んで、休んで」と口癖の上司がいた。言われるたび、私はいなくてもいい存在なんだ。言われるたび、ストレスだった』そして一言。「私達は働きやすい環境より、大変でも働きがいのある職場で働きたい」よかれと思って上司は気くばりしたのだろう。しかし、相手より自分自身が心地よかったのだろう。表層的な思いやりは相手にとってストレスになる。ストレスは人それぞれ異なるのである。自分尺度で相手に押し付けることは想像以上に相手にとってストレスである。ストレスの価値は自分自身で決定していくものかもしれない。マイナスにもプラスにも考えられるストレス。生きていくことはストレスかもしれない。その通り!必要以上のストレスは悪玉。多少のストレスは善玉。ストレスと付き合いながら、良い緊張感の中で成長していくことが理想。「生きていくことがストレス」と答えた学生さん。一番きらきらしていたように見えましたよ!素敵な回答でした。

2012年6月18日月曜日

実践の要

実践の要は観察、人に関心を持つこと・・・・。そして、仕事は実践(フットワーク)と思考(ヘッドワーク)と愛情(ハートワーク)の三位一体のダイナミックな活動とテルモの松村氏は述べている。実践・思考・愛情の三つのバランスがとれていることが大切で、一つでも欠けているとダイナミックな活動(仕事)にならない?と自己解釈。そして、実践の要は観察で、相手を知ることはとても大切。でもそれ以上に重要なことは、自分自身を客観的に観察して「生き方」の癖を知ることではないだろうか!相手を知る前に自分を知ることから始めないと、いつも他者に振り回されてしまう。(最近の自分)『実践の要は観察、人に関心を持つこと』そしてその前に、『実践の要は観察、自分に関心を持つこと』から始めよう・・・・なんて。

2012年6月11日月曜日

人材(財)育成

人材(財)を育成する時、最も大きな障害となるものは何?? それは「プレイングマネジャーの管理者である・・・」と、ある出来事を通し強く思った。組織やtチームを強化するためには、自律型人財育成が急務であり、自律型人財育成に力を入れている組織は成長する組織でしょう。反して、面倒見がよすぎる管理者がたくさんいる組織は衰退かも。なぜなら、面倒見のよすぎる上司の下で働いていた部下は、全て管理者が行ってくれたことで「考える機会」を奪われてしまい、怖いことに数年もすると、年齢に関係なく指示がなければ行動できない無力な職員が育成される。気にかけてくれ、声をかけ、優しい管理者を部下は好きである。但し、本当に部下の成長を期待するなら、決して考える機会や判断・決定する機会を奪ってしまってはいけない。人は悩み苦しみながら考え、成長していくものであると思う。人材育成、特に財産となる自律型人財育成を目指すなら、ある時は冷たい素振りも大切かも!口も出さない、手も出さない、考える機会をたくさんたくさん与え、成長したことを認めてあげる。そんな上司が素敵かもしれない。指導、指導でなく、ちょっとした支援を人は望んでいるのかな?仕事は人につくのでなく、役割につくものである。自分の役割は何か今一度考えてみよーっと。

2012年6月4日月曜日

チーム医療

先日、「電子カルテ時代におけるPOS」をテーマに「日本POS医療学会大会」に参加した。聖路加看護大学で開催され、聖路加国際病院 理事長の日野原重明先生の会頭百寿記念大会でもあった。学会では、たくさんのことを学び、目から鱗状態だった。特に、「チーム医療」について考えさせられた。もともと「チーム医療」と言う言葉は日本ではじめて使用されたもので対応する英語がないそうです。仕方なくTeam Approachなどと呼ばれていたそうです。今日、チーム医療は、日本の医療の在り方を変えうるキーワードとして注目されているが、脈絡なく「チーム医療」に救いの手を求めているとシンポジストが語っていました。確かに医療現場の疲弊の解決策として、やたら「チーム医療、チーム医療の推進」というフレーズが耳につく。しかし、現場でのチーム医療には、医師がオーケストラの指揮者のような立場で指示を出し、他の職種はそれに従うという構造がある。この構造をフラットにするならば、『弦楽四重奏』のようになるべきと座長の中木先生がおっしゃっていました。美しい音色を出すために、一人ひとりが努力しなければならない。さすが、有名な先生が言うと説得力がある。難しい話はともかくも、日野原先生は100歳から人生また走り出しているそうです。びっくりと同時に、人間を超越し神にでもなってしまうかと思った!びっくりな2日間でした。